『人はなぜ「美しい」がわかるのか』なんてもう、タイトルからしてやたらと理屈っぽい感じだが、実際のところ延々と理屈をこねくり回されているところが多々あると思う。そのへん、正直ちょっとつらい。
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/12
- メディア: 新書
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それでも、「徒然草」と「枕草子」を比較し、「なぜ徒然草が”つまらない”のか」を論じているあたりはなかなか面白い。清少納言は「美の当事者」だが兼好法師は「美の傍観者」だから、だって。ふーん、そういうもんすか。
とりあえずわたくしは「美しい」のわからない人なのかもしれないという気がしてきた。