さるお方が「風に立つライオン」を貸してくださいまして。
- 作者: さだまさし
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: 文庫
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主人公のはずのコーイチロー、実は本人は直接にはまったく出てこない。周辺の人々の語りだったりメールやら手紙やらで構成されていて、しかもこのお話が語られている時制においては、コーイチローがすでに存在しないことが示唆されている。落語の「らくだ」と同じですな。
感動の物語、なのだろうけど、わたくしにはアフリカ土着の数々の奇病・難病の方が気になって、話の細かいところがよくわかってないような気もする。けどそんなこと気にしても仕方がない。それよりも、やはりアフリカというのは暗黒大陸なのだと思わずにはいられない、こういう話の方に、ついわたくしの興味は引かれるんでありますなあ。