野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

せっかく帰ってきたのにね

アメリカン・スナイパー』はなんともヘヴィな映画だった。あれはあれで原作があるようだが、どうやらかなり関連がありそうなのが『帰還兵はなぜ自殺するのか』だ。数年ほど前に話題になった本だが、あの映画を観たのを機に、読んでみることにした。

戦場に行けば、死ぬかもしれない。生きて帰れたとしても、負傷する可能性がある。破壊と殺傷は戦争の主要なアクティビティだから当然だ。運良く負傷もせずに帰還できたとしても、実は精神に傷を負ったり、脳の機能を損なってしまうケースが実はかなり多いのだ、ということが先のイラク戦争あたりから知られるようになった。PTSDとかTBIってやつだ。 タフでマッチョなナイスガイが戦争に行ったら、かなりややこしい別人になって帰ってきた。『アメリカン・スナイパー』はまさにそんな話だが、本書での5人の事例ときたら、どうにも悲惨極まりなく、読み進めるのもなかなか辛い。胸ふたぐ思いというのはこういうやつだ。
こんなことがいまも起こっているのだ。これはたまらん。
ところで最近「がんだれ(厂)」が調子に乗っているようだ。キ◯ガイに核ミサイルのボタンを持たしたらあかんでしょうが。誰か止めてくれないだろうか。