大人気の姫川玲子シリーズの新作『インデックス』が出た、と書店で平積みになっていた。
今さら何を言っているのだ。それもうだいぶ前に読んだし。と思ったのだが、よく考えてみたら前に読んだのは『シンメトリー』だった。『インデックス』は読んだことがない。
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: 文庫
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姫川が主任になる前、「姫川班」ができて間もないころ、『ブルー・マーダー』の後日談、その他諸々。もちろん井岡君も登場し大活躍する。彼の言動に対し姫川が心の中で、あるいははっきり口に出して浴びせかけるツッコミというのがまた、やたらと猟奇的な事件の多い本シリーズの中で妙に和ませるポイントだったりする。最初の『アンダーカヴァー』で姫川か胡散臭い女バイヤーになりきって潜入捜査をするわけだが、なぜそこで下品な関西弁を喋るキャラクター設定なのか(自分でも突っ込んでいたが)。これはもう、井岡の影響ではないのか。知らんけど。
毎度毎度、姫川シリーズとビブリア古書店はもうええわ、と思いつつも出たらつい読んでしまう。そして読んでみればそれなりに面白くて微妙に口惜しい思いをする。何なんですかねこれ。