野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

鳩食い男のおはなし

風邪は引き始めが肝心。てことで昨夜はもうとにかくありとあらゆる手段を講じて風邪対策を行い、午後10時ぐらいに寝た。そして夜中に3回ほどTシャツを着替えるぐらいに汗をかき、今朝はだいぶマシな感じだ。咳は出るけどヴィックスドロップでごまかしながら。
ところで最近、書店で誉田哲也氏の「歌舞伎町セブン」なんて本を見かける。こりゃ面白そうだ。だけどどうやら「ジウ」シリーズの続編らしい。参ったな、先に「ジウ」を読めってか。全部で3巻あるのに。
と思いながら、先週の金曜日に東京へ出張に行った帰り、本が切れたので新宿の書店で「ジウI 警視庁特殊犯捜査係[SIT]」を調達した。

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

警視庁の捜査一課特殊犯捜査係、通称SIT、なのだそうだ。どうもヘタレっぽいけど犯人の説得でやたら実績のある門倉美咲、そして武闘派で超スパルタンな伊崎基子、という二人の女性巡査。なんだか北風と太陽みたいな話だが、美咲はヘタを打って所轄に飛ばされ、基子はその実力を見込まれSATに異動させられる。この二人が「ジウ」という名のサイコパスによる誘拐事件に絡んで、またなんとも言えない話になっている。
これがもう、ねえ。まさに誉田ワールド、かなりエグいですな。でも読み進めずにはいられない。
そして基子の男前ぶり。加えて、ヤサ男ながらかなりやり手で、でもどこかトボけている雨宮もかなり良い。姫川玲子なんて中途半端なぬるキャラに思えてしまう。誉田ワールドのサイコパスには正直もううんざりだが… この勢いが止まらないうちに「ジウII」を調達しなければ。