まもなくWOWOWで連続ドラマ『プラージュ』が始まると。スガシカオが役者として出演、てことで注目しているわけですが、だいぶ前から誉田哲也さんによる原作が書店で平積みになってますな。
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/06/28
- メディア: 文庫
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姫川シリーズやジウシリーズみたいにやたらグロいわけでなく、また武士道シリーズみたいなサワヤカなお話でもなく、これまたちょっといつもと違う路線ですか。といいつも、実はちょっとだけグロいとこあるけど。誉田さんてどうしてもやめられへんのかね、こういうの。
誉田哲也作品にはありとあらゆる種類の犯罪者が登場するわけだが、この「前科者」に対する社会の視線とか関わり方、みたいなものに丸ごと一冊フォーカスしている、という点でもちょっと珍しい。
カタギの人たちだって、何かの拍子に「前科者」になってしまうことがある。貴生くんみたいなうっかり八兵衛も「前科者」になると、前科十数犯のハードコア凶悪犯罪者と同じような扱いを受けるんだぜ、というお話。
終盤にはおっとそう来ましたか的な展開もあり、そのネタをすでに知ってしまっているのだが、それでもなお、ドラマも楽しみでございますな。