知らない作家だったのだけど、WOWOWの予告編を見たらなんとなく面白そうだったので、読んでみることにした。
- 作者: 麻見和史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/14
- メディア: Kindle版
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刑事だった父親の跡を継いで、警視庁捜査一課の刑事になった、チビで童顔の如月塔子。彼女が、死体をモルタルで固めるという連続猟奇殺人を担当するわけだが、捜査会議に犯人を名乗る人物から電話がかかってきて、なぜかその相手をすることになる。この電話での会話から、捜査に必要な情報を引き出そうとするなんていうあたりが、なんだか「羊たちの沈黙」を連想させる。いやまぁレクター博士は犯人じゃないんだけども、なんとなく。
それにしても、ずいぶんあっさりと犯人がわかってて、どうするのこれ。と思っていると物語は後半からえらい事になってくる。いやーそうきましたかぁ、という感じ。
ストーリーとは別に、如月とコンビを組む刑事の鷹野が、なんだかすっとぼけていて面白い。いや、彼を含む捜査一課十一係のメンバーが、揃いも揃って妙にキャラが立っている… と思ったら、『警視庁捜査一課十一係シリーズ』の一作目。すでに6作目まで出ている。ははぁなるほどそうでしたか。では続編もまたそのうちに。