野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

変節漢と呼ばれても

MacあるいはWindows PCでiTunesを使っていて、iOSバイスで音楽を聴いているのなら、ストリーミングサービスの中ではApple Musicが最強なんじゃないか。
当たり前なのだけども、やはりiTunesや「ミュージック」アプリとシームレスに使えて、抜群に使い勝手が良い。もちろん使い方には注意が必要で、最初の設定をうまくやらないと悲惨なことになるけども。
何を今さら、という話だが、Apple Musicがサービスを始めた当初、あまりに押し付けがましかったのと、ライブラリのアートワークを勝手に書き換える等の事案によって猛烈に印象が悪く、とても手を出す気になれなかったのだ。だが、実際に使ってみると、やっぱりApple Musicはとても良くできている、と思う。この数年でラインナップが充実してきた、というのもあるし。ちょっと気になる新譜をすぐにチェックできるというのは、かなり魅力だ。
タワーレコードからは新譜の案内がしょっちゅうメールで届く。ナイル・ロジャース&シックが、25年ぶりの新作“It's About Time”を出した。これもApple Musicで聴ける。さっそくダウンロードして、聴いている。

1回目に聴いた時、どうもあまりピンと来なかったのだけど、なぜだか2回目以降、妙にクセになって、以来毎日のように聴いている。"I want your love"をフィーチャリング・レディ・ガガで、なんていうとそれはもうたまらん感じなんだろう。実はわたくしあまりそっち系は興味なかったのだけど、いやどエラいカッコええやないの、という感じで、やはりこのキャッチーさはすごいなあと感心する。ナイル・ロジャースのあのギターのカッティングにはなんだか中毒性があるようだ。マディ・ウォーターズの“Manish Boy”なんかもそういうところはあるのだけど、あの呪術的な感じを上手いこと隠してポップにするとこうなるんだろうか。
それにしても、こんなんではタワレコも商売上がったりだわな。気の毒に。