野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

アマンダ大活躍

ちょっと軽いものが読みたいな、ということで『あなたは、誰かの大切な人』。

帯に書いてある文によると、疲れた心に効く、らしい。いやまあ、別にそんな疲れてる訳じゃないですけどね。
大人の女性が主役で、特に親との関係にまつわるちょっと面倒な話を集めた短編集。なんて言い方はちょっと見も蓋も無さすぎるか。
ここで大人の女性、てのは具体的にはだいたい50歳前後。要は「おばはん」ちゃうんか、てなことをおっしゃる向きもあろうが、まあ何というか現金なもので、まさに50のおっさんであるわたくしにとってはもう、さほどおばはんな感じはしないのだな。で、それくらいの歳なら、そりゃまああれこれ面倒なことのひとつやふたつはあったでしょうね、てなもんだ。ただそれで彼女らはすっかり疲れ切ってしまって… というわけではなく、わりと前向きに、希望を捨てずに生きているわけですね。そういうあたりを以て、疲れた心に効くと謳っているだろう。知らんけど。
単に心温まるエエ話、ていうのとはちょっと違う。これたぶん、女性の方がより「効く」んじゃないかと思う。
わたくしの場合は、読みながら頭に浮かぶこと、感じることについて、ちょっと突き放して観察してみると、何となくそこには、自身の内なるミソジニーみたいなものが感じ取られて、ちょっと複雑な気持ちになったことだった。

密輸についての合意

mama! milkが"L'accordo Contrabbando"という新譜を出したようだ。

ではちょっと聴いてみましょうか、と思ったが、その辺のCDショップはもちろん、タワーレコードにもAmazonにも売ってない。
大阪では、24th of augustというセレクトショップでのみ手に入るようだ。
面倒くせえなおい、と思いつつも、よく晴れた日曜の午後に、天満橋の駅から日陰を選びつつ10分ほど歩き、高麗橋のたもと近くにある、件のショップを訪れてみた。注意しないと見落としてしまいそうな場所で、地下に降りて行く外階段の途中にその店の入り口はあった。なんとも言えない雰囲気の店だ。contrabbandとはイタリア語で「密輸」というような意味らしいが、まさに密輸品とか禁制品をひっそりと売っていてもさほど違和感はない。中に入ると、流れているBGMがまさにmama! milkの"kujaku"であることに気付いた。しかし店内を見回しても、CDなどどこにも置いていない。店内にいた男性(他に客はいなかった)に、「あの、CD… このmama! milkのCDを…」と、やや意味不明な問いかけをしてしまったが、彼はすぐに、ああ、という感じでCDを出してきてくれた。包装しながら、mama! milkお好きなんですか、と訊かれた。はい、と答えると、もうすぐ大阪でもライブやりますよ、と教えてくれた。

新譜であるが、新曲はほとんど(全く?)入っていない。すでにいくつかのアルバムに収録され、またライブでも何度となく演奏されてきた曲ばかり。
だからといって別に新曲が入ってないじゃないか、と腹を立てたりはしない。というか、そんな気分にならない。もともと退廃的な彼らの曲は、新たな録音によりますますその度合いを増したように思う。古かろうが新しかろうがどうでも良い、焼き直しでも別にいいじゃないか、聴いてて気持ち良いんだし。という気分になる。
次の大阪でのライブって、いつどこでやるんだろうな。またネットの情報見といてください、と彼は言っていたけど…

日本のキュウリって美味いよね

週末に呑んだくれたりなんやかやで忙しく、ブクレコから本が好き!へのレビュー引っ越し作業が滞っている。もう5月も終わりに近づいているわけで、つまり残された時間はあと1ヶ月ほどしかない(そしてまだ1/3ほどしか移せてない)ということなのだけど、だんだんやる気が失せてきた…

さて前述の通りもうほとんど5月も終わり。すでに真夏日となる日も少なくない。つまり、だいぶ暑い。暑い時はさっぱりと酢の物なんかがよろしい。単身赴任していた昨年の夏は、毎週のようにキュウリとわかめとさきイカで酢の物を作ったものだ。こいつに細切りにしたショウガを入れると美味い。残念なのは、キュウリが大味だったのと、シソとミョウガが入手しにくかったことだ。シソとミョウガは、まあ買えなくはないのだが、あまりモノが良いとは思えない割に値段が張るので、ちょっと手を出しにくかったのだ。
しかしここは日本だ。キュウリがたくさんあるのだけどどうしよう、と妻が言うので、そりゃ酢の物だ、ということになった。もちろんシソとミョウガをたっぷり入れて。
で作ってみたんだけども、いやこれ美味いねほんと、たまりませんよ。休肝日だから飲まなかったけど、これで日本酒なんかちびちびやると、かなりエエと思うのよね。
キュウリはスライスにせず大きめに切って、タコのブツ切りなんかといっしょにするのもまた美味いのよな。まあこの夏はこんな感じでがっつり行きたいもんですな。ぶふ。

今年も暑くなりそうですな

野田阪神界隈で少々調子に乗りすぎた
どのようにして帰宅したのか、もひとつ記憶がおぼろげだ。勘定をちゃんと払ったのか、よくわからない。案内してくれたAさんに、ちゃんと支払いをしたのかどうか、メールで聞いてみたら、驚いたことに彼もよく覚えていない、という。ふだんAさんが酔っ払ったところをわたくしは見たことがないのだが、そんな彼の呂律がだいぶ怪しくなっていて、こんなこともあるのだなと思っていたものだが、そこまで壊れていたとは。
結局店に問い合わせてくれて、二人ともきっちりと勘定をしていたということがわかり一安心であるが、いやはやそれにしてもどんだけダメ人間なのかと感心せずにはいられない。

 

一応は6時ぐらいには起床したものの、まあ上記のような事情だから午前中はほぼ使い物にならない。それでもグダグダしているうちに少しずつ復活してきたので昼前ぐらいから諸々の用事を片付けに梅田へ出た。
丸善ジュンク堂書店にて久しぶりに紙の本を買い、ユニバーサルランゲージで買って袖の長さを補正したジャケットを受け取りに行ったのだ。ユニバーサルランゲージは値段の割にモノが良くて重宝している。それにしてもこの10〜15年ほどの間に、ジャケットやスーツにロロピアーナだのレダだのカノニコだのというイタリア製の生地(まあピンキリなんでしょうけど)を普通に使うようになったものだ。その中でもロロピアーナなんてのは、その色合とテクスチャーが何とも美しいわけだが、だいたい他よりちょいと高め(ゼニアほどではないけど)なことが多い。で基本的にはセールに出るのを待って買っていたのだけど、どうもだいたい3年ほど着ているうちに肘のあたりが擦れて穴が開きはじめる。ほぼ例外なくそうなる。ところが、他のメーカーの生地、例えばグアベロとかレダとかカノニコなんてのはもっと長く着ていてもそうそう擦り切れたりなんぞしない。ということに最近気づいた。何てことだ、ロロピアーナの生地ってのはそんなに弱いのか、値段は高いくせに。まあ、繊細、というべきなのかもしれないが。そんなもんアホらしくて買う気になれない(やっぱり見た目は美しいけどね…)。というわけで今回のジャケットもカノニコだ。
それにしても、5月からもうこんだけ暑いと、なかなかジャケット着る気にもなりませんわな。こんな夏用のジャケット着るのも、1年のうちで合計して3週間ぐらいしか無いんと違うんか…

ちょっとやりすぎたな

そういうイベントがあることを知ってはいたものの、実際に参戦したことはなかったベルギービールウィークエンド大阪。初めて行ってみた。
かなり日が長くなってきた5月の終わりの夕方、快晴であるが暑くも寒くもなく、外でビールを飲むのには最適ではありますまいか。

とりあえずヒューガルデンのロゼなんてのがあったのでそいつを飲んでみたら、タップではなくボトルから注がれたのでちょっとずっこけたが、その他の3杯ほどは(ほとんど名前覚えてない)大変結構、特にスーパー8 IPAは、ああやっぱりわたくしはIPAが好きです、としみじみ。
しかし何ですな、これ3000円でコインを11枚とグラスを買うっていうシステムのせいでわかりにくくなってるけど、ビール1杯がコイン3枚〜5枚、てのはかなり割高なんじゃなかろうか。

小一時間ほどビールを飲んだ後、Aさんと野田阪神へ移動した。

野田阪神で降りたことって無いと思うけど、なかなかエエ感じではないですか。
そこでAさんオススメの某店へ。

日本酒おまかせであれこれと。ヴィンテージちがいで飲み比べとか。

でこのイワシが絶品でですね。

すっかり出来上がってしまい、阪神に乗ったのは良いけどPiTaPaSuicaのどっちで入ったんだかわからなくなる始末。まあ、ヨレヨレですわ。
いやはや、よぉ呑みました。

ぼーっとしてたらアカンで

一緒に顧客訪問をするために来日していた台湾のセールスマネージャーが、訪問先の顧客に渡すための手土産を持ってきており、それをわたくしに託した。
その客先で午後の半日、製品デモやらデータ取りやらをやり、立ち去ってしばらく経ってから、手土産を渡していないことに気づいた。何てこった。件のマネージャーは呆れつつ、もういいよあんたそれ持って帰りな、ということなのでわたくしがいただくことにした。念のために言っておくが、決して、わざと忘れたのではありませんからね。
そんな感じで呆れつつ、中野駅前あたりで反省会。
実は以前にも行ったのだが、豊後高田どり酒場なる店が安くて使い勝手が良い。
しかし今回はまったく焼鳥を食べてないな。枝豆とかちくわの磯辺揚げとか塩だれキャベツとか、そういうのばかり。生ビールとハイボールをしこたま飲んで、20:40品川発の新幹線に乗って帰宅したのはまた日付が変わるころだ。さすがにちょっと疲れた。やはり、週に2回東京方面に出張、というのはできれば避けたい。

秋葉原で飲むなら

さて今週2回目の東京方面出張ですよ、てなわけで。
いやとりあえずは東京ではなくて横浜だけども。パシフィコ横浜ね。
久しぶりに新横浜で降りた。展示会も久しぶりですわ。
昼過ぎまで展示会を見学して、それから東京のオフィスへ移動後、会議やら何やら。翌日も東京で用事があるので、久しぶりに泊まりなのだけど、なぜだかホテルがあまり空いてなくて、空いてても高いのな。今回の宿泊はヴィアイン秋葉原。ヴィアイン大井町に泊まろうと思ったのだけど1週間前でも空いてなかったのよ。秋葉原には辛うじて空きがあったものの、通常より1.5倍ぐらいの値段になっている。なんてこった。


ヴィアイン秋葉原の近くに「アキバの酒場」という、かねてから目をつけていた店がある。ここにいっちょ行ったろか、と思って覗いてみたが、どうも満席ぽくて断念。仕方がないのでもう少し足を伸ばし、神田川を越え首都高をくぐって少し行ったところにある、Santeという店に入った。ここは2年ほど前にOさんに連れてきていただいた店なのだ。
この、半熟卵とアンチョビソースというやつがなかなかよろしうございまして。

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イサキの炙りカルパッチョも美味い。

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ビール飲んで、あとまあ白と赤を一杯づつぐらいかな、と思っていたのだけど、鴨もも肉のパテが美味すぎてワインが進み、うっかり赤を3杯も飲んでしまった。やられた。

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というわけでそこそこ酔っ払い。ホテルに帰ったら速攻で気を失ってしまい、夜中に目が覚めたという体たらくだ。どこに行っても同じことをやっているのだなあ。