野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

まったく迷惑な連中だぜ

飛行機に乗った時に、離陸前に流される「機内安全設備に関するお知らせ」のビデオ。あんなの別に面白いもんではないと思っていたのだが、やはり乗客にちゃんと見てもらいたいのか色々と工夫が凝らされており、またエアラインごとにそれぞれ個性もあって、なかなか面白い。今回初めて見たエールフランスのビデオは、ちょっとキュートかつスタイリッシュで、なかなか良かった。

これがフランスのエスプリというやつだろうか。知らんけど。一方でデルタのやつは、特別面白くもなんとも無かったが、YouTubeで見つけたやつは、これまたなかなか良い感じじゃないか。

それにしても、エコノミークラスの一番前の席だとビデオが見られない(座席の下に収納されているのを引っ張り出せば見られるけど、離着陸時には戻す必要がある)からって、ビジネスクラスの席のどれかを横から見ろってのは、ちょっとどうかと思うぞ。
などと文句言いつつも、Comfort+の席は、それなりに快適というか眠りやすかった、かな。隣のデブのおっさんが逃げなかったらどうなっていたかわからず、7,404円という設定は正直微妙だが。マイルで払うなら、まあアリだろう。わたくしの場合はデルタ純正のSkyMilesではなくエールフランス/KLMのFlying Blueのプログラムでマイレージ登録していたため支払いに使えるマイルが無かったので、次回までにはSkyMilesに登録しておいた方が良いかも知れんな。って前回もそんなことを考えていたような…
問題はとにかく、機内が寒かったこと。これはブダペストからシアトルへのフライトもそうだったのだけど、上着なしで長袖シャツだけだと、けっこう寒い。特に今回の席は非常出口に近いせいか、足元が何だかすーすーする。食事の後はだいたい機内の温度が高めになると思っていたのだが、そうでもなかった。ずっとブランケットを被って震えていた。
てなわけで震えながらも定刻通りに関空に到着。問題は、関空からの交通手段だ。ご案内の通り、G20開催に伴う交通規制のため、リムジンバスは運休となっている。であれば、はるかで帰ろうと思ったら、2時間ほど先まで予約で満席なっている。仕方がないので南海の急行で天下茶屋まで行き、それからいつものように堺筋線ならびに阪急京都線でちんたら帰ることを余儀なくされた。まったく、迷惑な話だ。とはいえ、乗り継ぎがうまく行ったせいか関空から最寄りの南茨木駅まで1時間半強、といったところか。乗り換えが少しだけ面倒でスーツケースが煩わしいが、そんなに悪くない。
まあとにかく今夜は、ゆっくりと風呂に浸かって、冷酒なんかをきゅーっと、ですな。

SkyMiles入っといたらよかった

10日間の出張もやっと終わり。あとは帰るだけ。いや、家に帰るまでが出張だけども。
そういえばホテルの朝食ブッフェに、以前は無かったはずのライスとミソスープがあることに気づいた。手を出すだけの勇気はなかったけども。実はブダペストのホテルにもあった。こちらもスルー。コンサバな男なんですわたくしは。

今回初めてシアトルー関空の直行便に乗る。席はすでに予約時に通路側を確保しているのだが、前日にオンラインチェックインした時に「Comfort+にアップグレードしちゃいなよ」などと小賢しいことを言ってきた。広めのレッグスペースでリクライニングの角度も大きめなんだぜ、と。んなもん、所詮はデルタだし… と思いつつもシートマップを見ると、エコノミーの一番前(非常口のすぐ後ろ)の席に空きがある。お、これなら良いかも。7404円かー。でも一発行っとくか、てなわけで。
一番前の席は、左の通路側と右の窓側にそれぞれ一つずつ空きがあった。うーむどっちにしよう、と思ったが、壁にもたれて寝やすそうな窓側を選んだ。で、実際に搭乗して隣はいったいどんなヤツだ、と思ったらアンタ、結構なデブのおっさんで。うわー暑苦しいな、とうんざり。
離陸後、巡航高度に達すると、食事の前に簡単なスナックと、飲み物が供される。スパークリングワインを注文したら、小さいボトルごと出てきた。マジか。

ところでエコノミークラスのテーブルってのは基本的に前の座席の背からぱかんと出てくるようになっているが、一番前の席は当然ながら前の座席が無いので、アームレストの中に折りたたんで収納されているテーブルを取り出して、膝の上に広げるような格好になっている。ところが隣のおっさん、テーブルを取り出しても、そいつを水平に広げられないことが発覚した。あまりにデブすぎるので、テーブルが腿によって押し上げられ、水平にならないのだ。しばらくあれこれと工夫をしようとしていたようだがついに諦め、CAを捕まえて「後ろの席に空き無いかな?」(見たところけっこうあった)と訊いて、そっちに移って行った。ラッキー。

What’s your name, angel?

10日間にわたる出張も、いよいよ本日ですべての予定が終了だ。いやーお疲れ俺様。
夕方に、ホテル近くのQFCとTrader Joe'sへ行ってみた。もちろん品揃えなんてそんな半年くらいで急に変わったりはしないのだけど、QFCではビニールのレジ袋が無くなり、紙袋のみになっていることに気付いた。海洋プラスチックごみ問題への対応だろうか。全体にあまりエコフレンドリーとは言い難いアメリカで、これはなかなか珍しいんじゃなかろうか。まあTrader Joe'sは前から紙袋だけども。とりあえずアンタら、使ってない電気は消せよな。それから、トイレのペーパータオル(手を洗った後に拭くやつね)も無駄に使い過ぎ。このスタンスフィールド君ぐらいに無駄なく使いなさいよ。

ちょっと雨が降ってきたので、晩飯はまたホテルのバーで食べることになった。人数が多いから、ナチョスも楽勝だ。

そしてここのバッファローチキンウィングが美味いのよ。付け合わせのセロリとニンジンが少なめなのが残念(後で追加してもらった)。

明日のフライトはシアトル12:30発。チョロいもんだぜ。

マック&チーズはお袋の味、らしいでっせ

もう下痢も大丈夫なようだ。いや、いきなり尾籠な話で申し訳ないが。晩飯はホテルの近くにあるWood Blockという店に行ったが、この店わりと最近できたんじゃないかな。たしか昔は違う店だったような気がする。総勢6名で、スターターばかりをシェアして食べる、という感じで、ボリューム的に程よい感じだし、料理もなかなか美味い。久しぶりにカラマリのフライを食べた。カラマリはアメリカのバーなりレストランに行くと、まず大抵の店でスターターのメニューに載っている。チキンウィングとかマック&チーズ(マカロニチーズ)とか、いかにもアメリカン、ていうメニューも少量ずつだと意外と美味いんでっせ。後はあんまりアメリカっぽくないけど、シャルキュトリー盛り合わせ、みたいなのもあって、これはもうワインがススム君だし。
いやあ結構でございました。

ごはんをしっかりたべましょう

ちゃんと布団(ベッドだけど)で寝られるというのは何と素晴らしいことか。夜中に目が覚めたりもするが、もうそんなのは些細なことだ。結局は4時ごろから起きていたが、5時には十分に明るくなっていたので、体内時計をリセットするために走ってきた。外は肌寒いくらいで気持ちが良い。久しぶりのサマミッシュ・リバートレイルだ。早朝は川面に霧が立ち込める。

やっと普通に食べられるようになってきたので、朝食にトーストなど。例によってレドモンドでの定宿に泊まっているのだが、朝食のブッフェに最近はご飯と味噌汁があるのだな。ちょっと怖くて手が出せないけど。

夕食にはこれまたいつものステーキハウスへ。
今回は8オンスのフィレミニョンにした。

なんでこんな妙な盛り付けをするのだろう?という素朴な疑問は置いといて、8オンスならいけるだろうと思っていたが残念ながらあと少しのところで完食ならなかった。やはりフレンチオニオンスープに手を出してしまったのが敗因か。スープもサラダも要らん、ときっぱり断ればよかった。そうすれば16オンスのリブアイだっていけたかもしれない。いやさすがに無理か。

毎度お馴染みBlack Raven IPA

夜中にふと目が覚めたら外が明るい。しまった、寝過ごしたか!と一瞬焦ったがそうではない。部屋の電気を一部消し忘れていたのだ。やれやれ、と思ってもう一度寝直して、予定通り3時に起きた。でもあまり寝た気がしない。昨夜食べたシーザーサラダがまったく消化できてない感じがする。とにかく荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトしてリスト・フェレンツ国際空港へ。ちなみにブダペストの空港がリスト・フェレンツ空港である、なんて知ったのはごく最近(今回の出張が決まってから)のことだ。なんやフランツ・リストみたいな名前ですなあ、と思ったものだが実際その通りで、王政ハンガリー出身であるこのピアニストの正しい名前がまさにリスト・フェレンツ(Liszt Ferenc)なのだ。そう、ハンガリー語では氏名の表記が他の欧米諸国のような名・氏ではなく日本と同じように氏・名のようになるんですな。アンディ・グローブではなくてグローフ・アンドラーシュ、みたいにね。あ、アンドラーシュといえばシフ・アンドラーシュもブダペスト出身か。ええと、まあそういうのはどうでもよくて、とにかく6時発のAF1695に無事搭乗した。が、尾籠な話ながらどうも前夜より下痢がひどい。胃のもたれ、食欲不振もあり、胃腸の働きが極端に不調なようだ。おそらく食あたり等ではなく、ストレスによるものではないかと推察する。機内ではパリに着くまでほとんど寝ていた。

そんな感じでぐったりしながらCDG空港でのトランジット5時間を過ごし、AF338にてシアトルへ。機中はなかなか辛かった。だいたい空調が寒すぎた。食事の後は機内の温度も上がるだろうと思っていたがそんなこともなく、ブランケット一枚で震えていた。相変わらず食欲もなく、食事はパンとチーズぐらい。タコマ空港に到着し、Uberでホテルに着いてチェックインした時には午後4時を回っていた。シアトルとブダペストの時差が9時間だから、朝3時に起きてから22時間かけてやっとたどり着いた、というんけでまさに疲労困憊。ここで寝てしまうと後々ジェットラグで苦しむ、なんてことを言っている余裕もなくとにかくベッドで体を伸ばして眠りたい、ということで30分ほど仮眠した。
夕方に他の出張者と合流し、ホテルのバーで夕食をとることにした。やはりまだ食欲がないので、トマトスープのみ。いや、ビールは飲んだけどね。
明日までには復活しとかないとな…

なぜか肉とアンチョビ入り

朝の7時半から、結局は午後8時過ぎまで客先で軟禁されることになった。それでもまあ、一応問題は解決したっぽいから良いとするか。
で、翌朝は6時のフライトでブダペスト発、という嫌がらせみたいなことになっているので今夜は空港まで徒歩圏内のホテルに泊まる。で工場からホテルへの移動に、配車アプリでタクシーをよぼうとするのだが、ずっとBusy状態。いやBusyというよりも、そのアプリに対応したタクシーが近くにまったくいないのだ。まあ確かに郊外ではあるし日曜の夜だけど、それはあんまりってもんだろうよ。ちなみにハンガリーではUberが使えないので、代わりにBolt(もとはTaxifyという名前だったらしい)というアプリを入れて使っていた。金曜日に使った時も40分待ちてなことになっていて、なんでやねんと思っていたがここまでひどいことになるとは。仕方がないのでCity Taxi Budapestという別のアプリ(そんなもんブダペストでしか使われへんやないか…)でタクシーを呼んでもらい何とか事なきを得たわけだが、へろへろでホテルにチェックインしたときにはもう午後9時前だ。6時のフライトということは3時起きで、とっとと荷物をまとめてすぐにでも寝たほうが良いのだが、昼飯が昨夜コンビニで買ったカシューナッツとホテルのブッフェでパクってきたバナナだけ、だったのでさすがに腹が減りすぎた。で、ホテルのレストランで軽めに、ということでシーザーサラダとビールを注文した。

いや、あんまり軽めでもないかな…
ビールはエーデルヴァイス。なかなか美味かった。いやーお疲れ俺様。