野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

A Farewell To Arms

 ヘミングウェイの「武器よさらば (新潮文庫)」を読みました。この本はもちろん、ヘミングウェイ自体読んだのは初めてです。なんというか、はっきり言ってしっくり来ません。登場人物の行動パターンとか、発想とかがどうもピンとこないんです。海外の小説を読むと、こんな感じを受ける事がよくあります。
 とくにキャサリンはちょっと異常な感じがするんですが、なんで彼女があんなにイカレてるのか、そのあたりについてどこかで謎解きのようなことがされるのかな、と思ってたらそういうわけでもなく、そのまま死んでしまったので、「おいおいそれで終わりかよ」という感じがどうしても残ってしまうわけです。
 これもまた、時間をおいてから読み返したら違った味わいがあるのかも知れませんね。レイモンド・カーヴァーの小説がそんな感じでした。「グレート・ギャツビー」もそうですね。