野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

いつまで覚えていられるか

随分と昔に一度買って読んでいたにも関わらず、その事実すら覚えていなくてもう一度同じ本を買ってしまったことがある「ラディゲの死 (新潮文庫 (み-3-29))」、もう一度読んでみた。これで3回目ということだ。

ラディゲの死 (新潮文庫 (み-3-29))

ラディゲの死 (新潮文庫 (み-3-29))


少しだけ覚えている部分もあった。表題作の「ラディゲの死」は、昔読んだときも何だかワケが分からんかったことを思い出した。だけどけっこう面白いのもある。これぐらいの長さの短編集だと、キレがあって良いなと思った。「復讐」「偉大な姉妹」「日曜日」あたりはそんな感じ。だけど、そこで話が終わるのかよオイ、ていうのもいくつかある。レイモンド・カーヴァーの短編集を読んだ時と同じ感想だな。