野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

記憶にございません

これまた、電車に乗る前に読む本が切れたから、ということで軽く焦りながら、「連鎖 (講談社文庫)」を買った。

連鎖 (講談社文庫)

連鎖 (講談社文庫)


読んで行くうちに、「この話はどっかで聞いたことがあるような…」と思い始めた。
何の事はない、以前に一度読んでいるのだ。どんなストーリーだったか、ほとんど覚えてないけど。それでも読み進めていくと、ところどころ、何となく記憶に残っている部分もある。間違いなく読んでる。まったくケタクソ悪い。ただでさえ本があふれてるのに、同じ本を2冊も持つなんて、納得いかん。かといってブックオフあたりに売り飛ばしても、本当に二束三文にしかならないし。おおそうだ、モノレールの南茨木駅に寄贈するという手があるな。
ま、それは良いとして。小説としてはなかなか面白いのだ。だけど、あまりに内容が複雑過ぎて、トリックの細部については理解できないまま読んでしまった。それでも、それなりに面白く読めてしまうのはスゴいんだかスゴくないんだか。だから、前に読んだのにほとんど内容を覚えてないのかもしれない。この人の本は「ホワイトアウト」ぐらいシンプルな方が良いと思うな。