最近ホットな話題といえば、高校の必修科目未履修問題。なんだかもうエラいことになってるようで。しかし、世界史が必修なんて、大変だね今の高校生は。必修だけど、受験には出ないんですな。そら、そういうことをしたら、「もうええやんけ、履修したことにしとこうや」てな事を考える連中が出てくるのも無理はないでしょうな。
わたくしが高校生のころは、現代社会が必修で、地理・日本史・世界史のうちどれかひとつを履修することになってたな、理系の場合。たしか、ほぼ必修=受験科目(共通一次ね)だったと思う。ああ、そうだよ「共通一次」だよ、それがどうしたよ。
ちなみに僕は世界史を選択して、大変苦労した。普通、理系の場合は地理を選択するのが常識だったのだけど。だって面白くなさそうだったんだもん。どこそこの国の大きさがどれくらいで、年間の降水量がどれだけで、主な貿易品目は何で、とかそんなことを憶えても、なーんにも面白くないと思ったわけですよ。じゃあ、そうやってあえて選択した世界史はとても面白くて、優秀な成績をとれたのかというと、これがまた、ね。
真面目な話、本当はあんまり「地理」とか「世界史」とか無理やり分けるんじゃなくて、一緒くたにしたほうが面白いと思うんだな。歴史上の出来事っていうのは、必ずと言って良いほどその背景には地形とか天候とか天然資源とか人口動態とか、ていうのが絡んでくるわけで、そういう部分を抜きにしては理解できないはずなのよ。「地理」ていうのは「歴史」の時間軸を固定してしまい、スナップショットあるいは特定の期間の平均値みたいなものを取り出してるわけだから、なんというかある種の基礎データみたいなものとして必要なのはわかるけど、それ自体はあんまり面白いもんじゃないでしょ(人によるんだろうけど)。
いずれにしても、時間数は手加減されるにせよ、「未履修分は補習で対応」というのはほぼ決まりのようだ。きっと、土曜日とか、冬休みなんかに出てきて世界史の授業を受けるんだろうな。実にまあ気の毒なこと。