野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

覚えとけよ

京都市美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」へ行ってきた。一言でいえば、「やめときゃよかった」というのが正直な感想。久々のハズレだった。そもそも現地に着くまでに、四条河原町からバスに乗ったのだけど、道路が混んでいてこれがえらく時間が掛かったのだ。そして現場はとてつもない長さの行列。その行列を見ただけで怯んでしまった。前売券を買ってなければ入らなかったのだが、残念ながらすでに前売券を買ってしまっていたので、仕方なく行列に並んだ。そもそもこの京都市美術館、十数年前にたしか「ミレー展」を観にきたことがある。あの時も、平日だったにもかかわらず大変な人出で、館内は満員。ゆっくり絵を観るなんていう状況じゃなかった。警備員のおっちゃんが「立ち止まらないでください!」なんて言ってて、美術館で立ち止まるな、てそれは無いんちゃうんか、と思ったものだ。そして今回のルーヴル美術館展、前のときよりひどい。少なくとも前は入館するまでに並ぶなんていうことは無かったから。
かれこれ30分ほども待って、やっと中に入った。ものすごい混雑。今回もやはり、警備員のおっちゃんが、「立ち止まらないでください」… なんかまあ、ギリシャの彫刻ばかりではっきり言って趣味じゃなかった。それはそれとして、そしてその彫刻たちには別に何の罪も無いのだけど、京都市美術館の、美術館としての姿勢というかポリシーに対しては甚だ疑問を持ちましたね。ギリシャ彫刻に興味のある人にとってみても、あれはあんまりだと思うよ。美術館で立ち止まってはいかん、何ていう法があるものかね。
パリのルーヴル美術館、一度行ってみたい。京都市美術館、もう二度と行かない。