野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

まさに知の巨人

おそらくこれがドラッカー最後の本(「ドラッカーの遺言」を除く)ではないかと思われる、「ネクスト・ソサエティ」を、今更ながら読んでみた。

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる


最初にドラッカーを読んだ時は、「今から何十年も前に、こんな事を考えてるオッサンがおったとわっ!」というちょっとした衝撃があったものだ。この本も、書かれたのはだいたい1997年から1999年にかけてぐらいか。少子高齢化や雇用形態の変化がもたらすもの、にかかわる諸々を予測し、これからどうすべきか、についての考察をしている。その当時から10年ちかく経っているわけだが、なるほど彼の言うとおり、ということは色々あるのだ。まことに、慧眼と言う他なかろう。実に、読み応えあり。