野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

敗北宣言

先週の初めごろから谷崎潤一郎訳の「源氏物語」を読み始めたのが、これが何とも。
ストーリーが読み取れない。一応、現代語訳なのだけど… 何度も何度も同じところを行ったり来たり。
これって誰の話?え、いつの間に話が変わったの?
どうしたものか、と思っているところに、なぜか家に田辺聖子版「新・源氏物語」があることに気づいた(上中下全3巻のうち上巻だけだが)。これをぱらぱらと拾い読みしてみたら、なんと分かり易いことか。そうか、そういう話だったのか!と。
現代の日本において平均的なレベルのリテラシーを有していると自分では思っていたが、いささか自信が無くなってきた。いずれにしてもこのまま谷崎版を読み続けても埒が明かない。まずは、田辺版にて全体のストーリーを把握した上で、谷崎版の優雅な日本語を満喫するべきではないか。よし、作戦変更だ。
というわけで、「潤一郎訳 源氏物語」は、第一巻を300頁も読まないうちにケツを割りました。
またそのうち読んでやるからな、覚えとけよこの野郎。