玄侑宗久さんの小説を読むのは、この「御開帳綺譚」で三冊目になる。
- 作者: 玄侑宗久
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: 文庫
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ちょいミステリ仕立て、っていうんでしょうか。消えた薬師如来像の謎を追え!
それにしてもホント、人間の記憶って当てにならんよね、と思った。無状和尚が山本の話を聞いてるシーンなんかも、妙にリアリティがある。そうだよな、人の話聞いてるときって結構こんなもんだよな、ってね。そして、どんだけ一所懸命に話しても、相手はせいぜいこれぐらいの聴き方しかしてないのよな。
ところで大抵どの話にも僧侶が出てくるのだけど、どうも話の本筋とは関係の無い、どうでも良いところが妙に気になる。たとえば、晩飯にうどんて割と普通にあるんかしら、とかね。多分