スティーブ・ジョブズはやっぱり天才だ。誰にも真似はできないし、真似をしてはいけない。アップルのやっていることを、エクセレント・カンパニーのベスト・プラクティスだ、なんて調子の良いことを言いながら真似する企業があれば、きっと酷い目に会うだろう。
スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)
- 作者: 竹内一正
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2008/05
- メディア: 新書
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ジョブズは天才だし、同時に掛け値無しのクズ野郎だ。僕は別に自分のことを立派な人格者だとは思わないが、この人でなしジョブズの行状を読むと、自身が聖人君子のように思えてくる。もっとも、己のあまりの凡人ぶりにしょんぼりとしながらだけど。
僕の偏愛するMacは、ジョブズが作ったわけではないらしい(「大阪城を作ったのは大工さん」というのとも別の意味で)。だけど、ジョブズがいなければ、Macは世の中に出てこなかっただろう。iPodもiPhoneも存在しなかっただろうし、あれだけ多くのレーベルの音楽をダウンロード購入できるようにもならなかっただろう。
やっぱり世の中を変えることができるのは、クレイジーでパラノイアな輩だけなのだ。