日本の怪異小説の古典、「雨月物語」。以前から興味はあったが、やはりホンマモンの古典には手が出にくい。だけど良いのがあるじゃないか、円地文子センセイによる現代語訳で「春雨物語」とセットになったやつが。
- 作者: 上田秋成,円地文子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/07/04
- メディア: 文庫
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これは良い。名調子だ。文章は難しいが、リズムが心地良い。まあ途方も無い話ばかりだけど。でも現代のように途方も無く通信・交通が発達してしまった時代とは違って、当時はやっぱり人の念みたいなものって、何ものかになってしまうことは実際にあったのかも知れん、と思ってしまうな。
ところで樊カイ(本来の表記は「樊噲」だけどたぶん表示できないな)はなんで「上」だけで終わっておるのかね。後が気になるがな!