「ローマ人の物語」第XII巻「迷走する帝国」、文庫版の中巻を読み終わった。
ローマ人の物語〈33〉迷走する帝国〈中〉 (新潮文庫 (し-12-83))
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
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こらいかんわね、もうムチャクチャやがな。ひどい時には1年間に5人の皇帝が、現れては消えていく、という。まあだいたいみんな殺されてしまってるんだけど。なんか、ローマ皇帝ってけっこう軽いんじゃないか?日本の内閣総理大臣ですら、もうちょっとちゃんと決められてるように思えるな。
中巻がカバーするのは235年から259年まで。この24年間の皇帝が、マクシミヌス・トラクス、ゴルディアヌス1世、ゴルディアヌス2世、パピエヌス、バルビヌス、ゴルディアヌス3世、フィリップス・アラブス、デキウス、トレボニアヌス・ガルス、ヴァレリアヌス、ガリエヌス、と計11人。今こうやって列挙してみても、すでに「これって誰やったっけ?」というのがちらほら。
「トラキア野郎」と元老院から軽んじられたマクシミヌス・トラクスの若い頃にまつわる諸々のエピソードはちょっと楽しいな。これで映画なんかになってそうな気もするが、ちょっと調べてみたところでは、おまへんな。