野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

さすがにちとこたえましたな

この三連休は、映画三昧で過ごすつもりにしていた。まあ何のこたない、以前にTVで放映された映画で、HDDに録りだめしていたものを観るというだけの話だが。というわけで本日は、3本の映画を観た。

昼の部:「ダブル・ジョパディ」

身に覚えの無い、夫殺しの罪を着せられて、無実の罪で服役したヒロイン。実は死んだはずの夫は生きていると気づき、仮釈放中に保護観察官の目を盗んで逃亡し、別人に成りすました夫を追いかける… てなストーリなのだが、あれ?どっかで観たような?
あぁ、「逃亡者」ですがな。何といっても、逃亡中のヒロインを追跡する保護観察官トミー・リー・ジョーンズだし。それにしても、はっきり言ってかなり雑、というか細かいところは穴だらけの映画だと思ったよ。面白かったけど。いくら、夫殺しという同じ罪で二度罰せられることはない(これを「ダブル・ジョパディ」と言うのだそうだ)とはいっても、逃亡中にかなりの罪を犯してますぜ奥さん。不法侵入、道路交通法違反(アメリカでそんな言い方するのかは知らんが)、窃盗、器物損壊、詐欺、銃器不法所持、傷害… このあたりも「逃亡者」と同じだね。
まあ何でも良いよ。トミー・リー・ジョーンズが観たかったんだよあたしは。いいねえ、ジョーンズ。とても宇宙人とは思えないよ。

夕方の部:「探偵物語」

いやあ、ひどい映画だねまったく。角川映画の面目躍如、ってところかな。薬師丸ひろ子、もっさいなあ!しかし大根役者もここまでくると、ある種の味があるな。
あーあ、松田優作もこんな映画に出ちまって。それでもやっぱり、「松田優作」っていう存在感があるからすごいよねこの人は。それにしても、TVシリーズとはぜんっぜん違う話なのに、何でわざわざ同じタイトルをつけるのか。いや、同じタイトルでも良いけど、主演まで同じにしなくても良いじゃないの。まったく理解できまへんわ。当時、TVシリーズのファンは怒ったのではないだろうか。

夜の部:「ラ・マンチャの男」

何じゃこら?そもそも、何でこんなもんが録画されているのかと妻に訊くと、他でもないこの俺様が録画するよう依頼したらしい。どうやらわたくしもこの劇中劇の主人公のごとく、ちとボケかかっているのかも知れんな。
乱闘シーンは、なんだかドリフのコントみたいだったな。ジャッキー・チェンの映画みたい、という見方もできなくはないが。
しかしまあ、何だかわけの分からん映画だったなあ。