ソフトウェア開発に携わる者ならば、知らないでは済まされないC言語のバイブル、「プログラミング言語C」は別称K&R(ANSI準拠版はK&R2)と呼ばれる。カーニハンとリッチーが書いたからだ。 "THE PRACTICE OF PROGRAMMING" は、K&Rの共著者の一人ブライアン・カーニハンとボブ・パイクが書いた本で、その日本語版が「プログラミング作法」だ。
- 作者: ブライアンカーニハン,ロブパイク,Brian Kernighan,Rob Pike,福崎俊博
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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うーんこの邦題はちょっと、と思わなくもない。それでも間違いなく名著だろう。K&Rの初版が発行された1978年から約20年後、CだけでなくC++とJava(そしてawkとPerlが少々)も対象として、新たにこの本が書かれた。タイトルにプログラミングとあるが、それだけではなく、設計、アルゴリズム、テスト、デバッグにまで関わること、そして移植性や性能にまつわる考察までがなされている。ソフトウェア開発者が知っておくべきこと、あるいは考えるべきことの多くがこの本に書かれていると思う。
サンプルコードはK&R2スタイルの、少し可読性に配慮したような感じ。それでもMISRA-Cに抵触する書き方は多い。個人的にはMISRA-Cってちょっとやり過ぎじゃないの、と思っているので、これくらいがいちばん読んでて安心する。
それでもやっぱりifステートメントのブレースは必ず付けるようにした方が良いと思うけどね。