野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

作法と言えなくもないが

ソフトウェア開発に携わる者ならば、知らないでは済まされないC言語のバイブル、「プログラミング言語C」は別称K&RANSI準拠版はK&R2)と呼ばれる。カーニハンとリッチーが書いたからだ。 "THE PRACTICE OF PROGRAMMING" は、K&Rの共著者の一人ブライアン・カーニハンとボブ・パイクが書いた本で、その日本語版が「プログラミング作法」だ。

プログラミング作法

プログラミング作法


うーんこの邦題はちょっと、と思わなくもない。それでも間違いなく名著だろう。K&Rの初版が発行された1978年から約20年後、CだけでなくC++Java(そしてawkPerlが少々)も対象として、新たにこの本が書かれた。タイトルにプログラミングとあるが、それだけではなく、設計、アルゴリズム、テスト、デバッグにまで関わること、そして移植性や性能にまつわる考察までがなされている。ソフトウェア開発者が知っておくべきこと、あるいは考えるべきことの多くがこの本に書かれていると思う。
サンプルコードはK&R2スタイルの、少し可読性に配慮したような感じ。それでもMISRA-Cに抵触する書き方は多い。個人的にはMISRA-Cってちょっとやり過ぎじゃないの、と思っているので、これくらいがいちばん読んでて安心する。
それでもやっぱりifステートメントのブレースは必ず付けるようにした方が良いと思うけどね。