「イノベーションのジレンマ」という本は、すでに「古典的名著」という扱いになっているようだ。名前は聞いたことがあったが読んだことはなかった。今回やっとのことで、という感じではあるが、少し前にジェフリー・ムーアの「キャズム」を読んでいるので、結果的に順番としてはけっこう良かったんではないかと思ったりもしている。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,玉田俊平太,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2001/07
- メディア: 単行本
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市場でトップの座にいる優良企業の多くが、「破壊的イノベーション」の製品によってその座を追い落とされるのはなぜか?てな内容だ。取り上げられている事例は古いが、そこから得られた洞察は普遍的なもののように思われる。
破壊的イノベーションにより作られた製品を、どうやって上位の顧客層に受け入れられるように持っていくか、というのが「キャズム」の切り口だったかと思う。そうやってキャズムを越えてきそうな技術に関して主導権を握られないように、自分たちでそれを取り入れ、市場で生き残るためにはどうしたら良いのか、というのがこの本かな?
それにしても、どういうわけかこの本には苦戦した。読んでると強烈に眠気が襲ってくる。別に内容がつまらないから、とかそういうことではない。理由は良くわからない。とにかくそんな事情で読み終わるまでにまるまる1週間もかかってしまった。おかげでこの週末は本を買わずに済んだけど。