野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

エリヤフの再臨

あの「ザ・ゴール」が出版されたのは、今から20年も前のことらしい。そのゴールドラット博士の最新作、「ザ・チョイス」が出たので読んでみた。

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!


「ザ・ゴール」とそれ以降のシリーズは、小説仕立てになっていて読みやすい。なんといっても、主人公がTOCを始めとするゴールドラット博士の提唱する理論を武器として色々な問題を解決していく様が痛快で、物語としても面白いのだ。
今回は… エリヤフ、ちょっと手ぇ抜いたんちゃうか。ゴールドラット博士と娘の会話、そして間にレポートをはさんで一丁あがり、という感じがするんすけど。
「すべての対立は解消できる」「ものごとは、そもそもシンプルである」てえあたりが今回のミソらしい。これを信じて、明晰に考えれば、「どんな状況でも飛躍的に改善できる」ようだ。でもな、そのシンプルネスを見いだすためのやり方が、あんまり見えないんだけどな。それはやはり自分でじっくり考えなはれ、てことですか博士。
それにしても最後のレポートはいったい何?