玄侑宗久和尚と噺家・立川志の輔による落語十席をネタにした対談、「風流らくご問答」。
- 作者: 立川志の輔,玄侑宗久
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/12/04
- メディア: 文庫
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「風流」ってのはもともと禅語なんですな。
落語のネタでも、宗久和尚が聴くと、並の人間には思いもよらない解釈がある。ほほうなるほど、と思わずにはいられない。とはいっても、和尚もそういう小難しい解釈は置いといて、落語は落語として楽しんでおられるようで。
取り上げられているのは
の十席。「茶の湯」以外は聴いたことない。まあ「寿限無」は超有名だが。ちなみにこれは、宗久和尚によると「寿無限」というべきなのだそうだが。あとは、「あくび指南」、「蒟蒻問答」、「死神」あたりのあらすじをどこかで聞いたことがあるくらいか。こうしてみると、江戸の落語というのは人情噺みたいなのが多いのな。でも、あらすじを読んだだけで、聴いてみたいと思うのが結構ある。
ということで、半年ほど前に買った雑誌の付録CDについていた、柳家小さんを聴いてみた。「時蕎麦」、「粗忽長屋」、そして「狸賽」の三席収録されている。「時蕎麦」と「狸賽」を聴いたがまあこんなもんかな、ぐらいに思っていた。そしてやっと今日「粗忽長屋」を聴いてみたら、これおもろいがな。最近CD付きの安いのが出てるし、ちょっと聴いてみよう。