野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

明日の筋肉痛が心配

今年は天候不順というか何というか、いわゆるところの花冷えがきびしかった。が、結果としては各地で例年よりも長い期間桜を楽しめたのではないだろうか。
吉野といえば日本でも有数の桜の名所である。数万本規模の桜が、およそひと月の期間、下から上まで、すなわち下千本、中千本、上千本、そして奥千本へと咲いて行く、と言われている。ひょっとすると奥千本あたりは今ごろ満開になっていたりはしないだろうか、そんな虫の良いことを考え本日は吉野まで行ってみた。
まあ結論としては「残念でした」なのだが。それでも、鮮やかな新緑が大変に爽やかであった。いや別に負け惜しみではなくて。
近鉄吉野駅からロープウェイに乗って、吉野山で下車。しばらく歩いて金峯山寺の蔵王堂を経由し、バス停へ。
バス停の前に一本だけ桜が咲いていた。

ここから奥千本口までバスに乗って行ったのは正解だった。奥千本口から先が結構キツいのだ。かなりの急坂を上り下りして、西行庵のある奥千本へ到着。

なるほどここに桜が咲き乱れている様はさぞかし壮観であろう、と想像するが残念ながら桜はほとんど咲いていない。

ここで昼食のおにぎりを食べてから、苔清水を経由してハイキング用ルートを下り、水分(みくまり)神社へ。朽ち果てた感じでありながら、不思議な魅力のあるたたずまいである。

あとはひたすらダラダラと近鉄吉野駅を目指して降りて行く。大阪阿倍野へ行く近鉄特急はこの時間帯は一時間に一本。残念ながら我々が近鉄吉野駅に到着できたのは特急が発車してから数分後であった。仕方がないので、駅前の売店で柿の葉寿司とビールを購入し、ベンチでおやつ(?)。ついでに「わさびおかき」も。そうこうするうちに急行が来たので、これに乗って大阪まで帰ったのであった。花見はできなかったが、古くからの霊場を散策し、リフレッシュするとともになんとなくパワーをもらった気分の一日でございました。