野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そろそろ年金がもらえる歳だろ

ブライアン・フェリーの新譜が出た。
ひと月ほど前にツイッターで「ロキシーミュージックの再結成」というようなキーワードがタイムライン上を流れていたので、お?と思って調べているうちにブライアン・フェリーの新譜情報に行き当たってしまい、PVを見てしまった。彼のソロ作品については、"Bête Noire" を最後に、あとはほとんどフォローできていなかったのだが、試聴した曲("You Can Dance")のイントロからずっと鳴ってるシンセのリフが、ロキシー・ミュージックの ”True To Life”(名盤"Avalon"の収録曲) に酷似しており、それが妙にうれしくて、ついうっかりAmazonで予約注文をしてしまった。スパムメールに仕込まれた出会い系サイトへの誘導や架空請求フィッシング詐欺なんかにはそうそう引っかからないという自信があるのだが、こういうのだけはアカン。まったく油断のならない世の中になったものだ。

Olympia

Olympia


そして今週の火曜日、26日の夜中に酔っ払って帰ってきたら、件の新譜 "Olympia" が届いていた。
ブライアン・フェリーのソロアルバムのアートワークは、大抵フェリーご本人がでっかく写っているのが基本で、"Boys And Girls" では例外的におねーちゃんも写っているのだが、このアルバムでは何と、おねーちゃんだけが写っている、という今までに無いパターン。どちらかというと、昔のロキシー・ミュージックによくあった感じのジャケットだ。いや待てよ、まさかこれが女装したフェリー様ということは… 無いわな、いくらなんでも。デヴィッド・ボウイならわからんが。
全体の雰囲気として、過去に聴いたブライアン・フェリーのソロアルバムよりは、ロキシーの "Flesh+Blood" 以前の方が近いんでないの、という気がしていたのだが、なんとゲストをみたらブライアン・イーノ、アンディ・マッケイ、フィル・マンザネラってあんたそれまんまロキシー・ミュージックやんかいさ。と突っ込んでみたり、なんだよこの "Bf Bass (Ode To Olympia)" って曲、マーカス・ミラーみたいなベース。と思ったらきっちりその名前がクレジットされている。さらによく見るとデイヴ・ギルモアの名前も!おっさんなかなかお茶目なことをしてくれている。でもやっぱりええっすね、ブライアン・フェリー。独特の浮遊感というか。すっかりジジイになって、前よりパワーは落ちてるかもだけど、それがまた程よく力の抜けた感じで。
DVDもついているので、そちらの方もまた。