先日買ったアルゲリッチの4枚組、試聴したのはこの "Debut Recital" というやつなんである。
Debut Recital / Martha Argerich
- アーティスト: Franz Liszt,Fryderyk Franciszek Chopin,Johannes Brahms,Maurice Ravel,Sergey Prokofiev,Martha Argerich
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1996/01/23
- メディア: CD
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これが「デビュー・リサイタル」?デビュー戦でこんなのを聴かされたオーディエンスはぶったまげたんじゃないか?いや、デビューの前から「なんだかすげぇぶっ飛んだピアニストがいる」とかいう噂が流れていたんだろうか。
ショパンのスケルツォあたりはまあ良いとして、ラヴェルの「水の戯れ」(Jeux D'Eau)を、そんな弾き方するなんてありなのか?どこがフランス印象派?霧にけぶる中でちゃぷちゃぷ、というのがわたくしが勝手に持っていたこの曲のイメージだが、アルゲリッチの演奏はもう、「激流」と言った方がしっくりくる感じで、激しいのなんのって。
でも、決してイヤじゃない。これも「あり」なんだきっと。かなり斬新すぎるけど。ベロフの弾くドビュッシーは、テンポとか間の取り方がどうしても気持ち悪くて、結局は数回聴いてそれっきりになってしまったものだが、これは苦笑しながらも、またつい聴いてしまう。不思議なもんですな。
あ、後半のリストはもう、文句なしな感じ。めっちゃ男前ですわ。