「なんとなくおもろいけど、結局この人は、いったい何を言いたいんやろうなぁ」などと思いながら、今までに何冊か江弘毅さんの本を読んできた。今回『「うまいもん屋」からの大阪論』を読んで、やっと少しだけ、おぼろげながら見えてきたような気がした。
- 作者: 江弘毅
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/08/06
- メディア: 新書
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
世に流布する、ハンディな度量衡に基づいた等価交換を行う「消費者」の立場では絶対に見えないもの、手に入れられないものがある。それは「街場」にある。
そんな話なんじゃなかろうか。よう知らんけど。
それは「情報」として効率よく流通させることもできなければ、マニュアル化もできない。「ルールを知らないゲームにいつの間にか参加しており、知らないままにプレーしながらルールを覚えて行く」という感じなんだろうきっと。
この本に続けて「日本の大転換」を読みながら、「交換」と「贈与」っていうのがとても大事なキーワードになるんじゃないか、と何でか知らんがそんな気がした。