茶屋町のクイックガレージでiPhone修理の受付待ち時間に、NU茶屋町のタワーレコードへ行った。リー・リトナーの新譜が出ているという情報を得ていたので試聴しようかなと思っていたのだ。
しかしそれは残念ながら見つからなかった。後でわかったことだが、まだ国内盤は出ていなかったのだ。なんてこった。
そのかわりと言ってはなんだが、ポリーニ師匠の新譜を発見した。あれ、もう出てたのかと思いながらも購入。何と言っても王道のショパンですからな。御歳70、その至芸を味わってみるというのも結構ではございませんか。
24 Preludes/Nocturnes/Mazurkas/Scherzo
- アーティスト: F. Chopin
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 2012/10/02
- メディア: CD
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帰宅後にMacBookに取り込んだら、どういうわけかトラック名がiTunesで取得できなかった。これもあとで気づいたのだが、これまた国内盤はまだ出てなかったらしい。それでも海外盤のトラック名は取得できてもよさそうなものだが… 仕方がないので、全31曲のトラック名を手入力だ。クラシックの曲名というのは、傾向的に長いものが多いのだ。まことに難儀な作業であった。
さて、ショパンの「24の前奏曲 作品28」。同じ曲のマルタ・アルゲリッチによる演奏もあるので、色々と聴き比べてみた。
アルゲリッチとポリーニ、意外と芸風が近い?胃薬のCMで有名な第5番、そして「雨だれ」としてよく知られている第15番、いずれも「もうちょと落ち着いて弾いたらどないやねん」という感想だ。だいたいアルゲリッチは、「激しくて、速い」というイメージを持っているのだが(個人の感想です)、ポリーニ、もっと速いやないか… 少なくとも第15番については、アシュケナージなんかの方がよっぽどゆったりと弾いている。いや別にどっちが正しいとかいうものではないのだろうが、もうちょっと落ち着いても良いんじゃないかという気はする。
アルゲリッチはどちらかというとパキパキっとした硬質な音であるのに対して、ポリーニはもう少しふわっとした感じではある。でも、いずれもわりとアグレッシヴにがつんとカマすあたりがなんとなく似てるなあ、と。そんなわけでマズルカやスケルツォはなかなかパワフルかつスリリングで良い。
同じショパンでもみなさん色々と解釈が違ってらっしゃいます。面白いですな。