野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

シャガール今年3回目だわ

快晴の日曜日。やっと行きましたよ、京都文化博物館にて開催中のシャガール展。
関西でシャガール展があれば、必ず行っているのだが、それでも初めて見る作品というのが必ずある。一体どれだけの作品を残したのだ、シャガールよ。
今回の目玉は、「ユダヤ劇場」(これ初めて観た)と「ダフニスとクロエ」(こっちは前も見たことある)か。トレチャコフ美術館のコレクションも良かったな。とくに、紙にカラーエッチングの作品。けっこうあっさりしたテイストで。これまた初めて観た「結婚式」の、モノクロの絵に一部だけ真っ赤(といっても例によってシャガール的にトーンの暗めな赤)、というのがインパクトあった。
「ユダヤ劇場」シリーズは巨大で、すごい迫力。「舞台上の愛」は、シャガールにしては珍しい乳白色のトーンで、なんかこれどっかで見たことあるな、と思ったらスタン・ゲッツの"At Storyville"ですな。あのジャケットに雰囲気が似てるのですよ。
アット・ストーリーヴィル1&2
最初の妻ベラが亡くなった直後の「ヴィテブスクの冬の夜」がもう、ダークで陰鬱なのに対して、それからヴァヴァと再婚した後に描かれた「妻と一緒の自画像」なんかもう、手放しで幸せいっぱい、という感じが何とも微笑ましい。
そんな感じで今回も満喫してまいりましたです。点数はそんなに多くはないけど、見応えありました。でもやっぱり人が多かったな。日曜日だから仕方ないけど。本当にじっくりのんびり観たければ、そりゃもうモスクワまで行って平日のトレチャコフ美術館にでも行くしかないですな。