お、「天国はまだ遠く」って映画にもなってたんか。
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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何をやってもうまくいかない若いおねいさんが、僻地の民宿で睡眠薬を飲んで自殺しようとして失敗する、というところから話は始まる。やっぱり何をやってもうまくいかないのね。
睡眠薬のオーヴァドウスと言ってもちょい多め、ぐらいだったようで、結局1日ぶっ通しで眠り続け、翌々日の朝に目が覚めたらすっきり。いろいろ悩んでいたこともわりとどうでもよくなった、という。まあ結構なんでもそんなもんなんかもしれまへんなぁ。
でも小説としてはそれで終わりというわけにもいかないので、「自殺を諦めた彼女は、民宿の主人・田村の大雑把な優しさに少しずつ癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々を送る」(Wikipediaより引用)てな感じなのですけど。まあハイジですよね。いやハイジというよりクララか。最後は自分で歩けるようになってフランクフルトに帰るわけだ。アルムはやっぱりクララのいるところではない、てね。
とりあえず、しっかり食べて睡眠をたっぷりとったほうが良いのですよ。特に若いうちはね。