野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

イカレイタ公と酔いどれアイリッシュに石頭のポーランドじじい

いよいよ12月になってしまったわけで、今年も残すところ一月を切ってしまったわけだ。やれやれ。
そら寒くても当然ですわな。天気も曇りがちで、どうもあんまり外出する気にもなれず、ほぼ引きこもって暮らした日曜日だった。
そんな日は撮り溜めた映画なんぞを観るに限る。というわけでわりと最近録画した「阪急電車」と、何年か前にDVDレコーダーのHDDに録画してそのまま寝かしていた「グラン・トリノ」を、じっくりと。
阪急電車」、原作のええ感じをわりとうまいこと映画に持って行ってる。良いですな。そして宮本信子さんのおばーちゃんも、中谷美紀さんも、とてもええ感じです。阪急電車のそのまんまな使い方も、「あー知ってるこれ!」というリアリティがよろしい。
そして、「グラン・トリノ」、これは良いですよほんと。なんと言ってもクリント・イーストウッド扮するウォルトのあのクソジジイぶり!最高ですな。そして、このヘンコで気難しくて人種差別主義者のウォルトが、さんざん意地を張っていたのに結局は食いもんとビールにつられて、隣に越してきたモン族のパーティーに参加してしまうという。「米食い虫め」ってあんだけ軽蔑してたのに。おまけに「この料理美味いな」なんてすっかり気に入ってしまって!現金なジジイだ。まあアレだ、やっぱりウマい食いもんは世界を平和にするのだよ。前にも言ったと思うけど、アルカイダのみなさんもさ、一度やきとんとか食べてみたらどう?
いやまあそれはそれとして、やっぱりスゴいす、クリント・イーストウッド。なんだかんだ言って最後はちょっと泣かせますな。憎いぜ、この石頭のポーランドじじい。