野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

長髪族の台頭

御大山下達郎の最初のソロアルバムがリリースされた1976年、Char師匠も自身の名を冠した1stソロアルバムを出している。御大のCDを買ったときに、同じ1976年の長髪つながりで、ついでにこの"Char"も買っといた。一時期「CD選書」というシリーズで、色々と古いアルバムが安くで売られていたのだが、どうやら残り少ないようだ。

Char

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このアルバムには、"Smoky"のオリジナル版が収録されている。個人的に"Smoky"は数多あるバージョンの中でも、1996年のPsychedelix名義のバージョンと、このアルバムに入っているオリジナル版が最もカッコええと思っている。実にスリリングでタイトな、文句無しの名曲だろう。ただその他の曲がどうもね、と思っていた。特に日本語歌詞の曲は、ちょっと頭悪そうでどうもいただけないなと思っていたのだけど、歌を無視して音をよく聴いてみると、「かげろう」はちょっとスティーヴィー・ワンダーっぽいし、「視線」なんかはデュアン・オールマンじゃないかこれ。
あと、まあこの時代の雰囲気なんでしょうな、"Shinin' You, Shinin' Day"あたりが、それこそ「シティミュージック」(だから書いてるだけで恥ずかしいって)なテイストが感じられて最初はどうも好きになれなかったものだ。けど聴き込んでみると、いやこれもなかなかよろしゅうございますな(実はこの曲はすでにベスト盤でけっこう聴いて慣れている)。うーんやっぱすげえなChar師匠。