ダイアン・リーヴスの大阪公演(LAWSON JAZZ WEEK 2013)、どうするか決めかねていたのだが、結局は行くことにした。火曜日の仕事帰り、天下茶屋での乗り換え時間が15分ほどあったので駅前のローソンでチケットを購入した。公演4日前なんて、席あるんかいなと思っていたら、E列35番。つまり前から5列めなんて、かなりいいんじゃないのこれ。
森ノ宮ピロティホールは3年前の菊地成孔ダブ・セクステット以来ですな。会場への到着はわりとぎりぎりになり、着席したときには開演時間まで10分を切っていたのだけど、ぼちぼち空席もある状態。わたくしの右隣も空席。なんで?ダイアン・リーヴスですよ大阪のみなさん!まあいいんですけどね別に。ちなみにわたくしの座っていた列は、全員お一人様。何だこれ。お一人様専用シート?
さて17時過ぎに開演、最初は近秀樹トリオで30分ほど。近秀樹、誰それ?とかわたくし思ってましたすいません。でいきなり15分の休憩をはさんで、18時前にいよいよ御大登場と思ったら、まずは4人編成のバックバンドがでてきて"Summertime"などぼちぼちと。このバンドが、まぁおっさんばっかりなわけだが、なかなか渋いんですな。ギターとかピアノはおっさんというよりじいさんだな。そしてやっとのことで御大ダイアン・リーヴスの登場ですよ。
いやぁスゴい。何がスゴいって、まずダイアンの衣装がスゴい。前から見たら普通のシャツの丈なのだけど後ろは床までの長さ。という上着で、これがもう黒地にキンキラの花柄。あんたそれどこで買うてきたんや?と聞きたくなる。天神橋筋商店街あたりを歩いてると、時々ああいうオバハン見かけるけどね。
いやまぁ衣装はどうでも良いです。まー音域とダイナミックレンジの広いこと。あの歌唱力もさることながら、とにかくパワフル。体型も含めてすごい迫力ですよ。カッコええわー。特に、タイトルは知らんけど最後の方にやったブルーズな曲、えかったですなぁ。やっぱりダイアンってああいう曲がスゴく良い。歌いながらメンバー紹介。そう、歌で紹介するのですよ。RCサクセションの「よォーこそ」みたいに。そしてアンコールではピアニストと二人で登場。80年代の後半ぐらいにマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルで何度か来日することがあって、そのころにやった曲だとか何とか言いながら(あんまりちゃんと聴き取れてない)、"You taught my heart to sing"、今回やった中で唯一知ってる曲だ。しかしマッコイ・タイナーの曲だとは知らんかったなぁ。いやもうこれがね、すごく良いのですよ。参ったですよ。で曲の終わりがけはマイクを置いて生声で歌いながら(ピロティホールはそんなに広くない、てのもあるけど、それでもちゃんと聴こえるんだからすごい)ステージの端に移動し、"Good night!"とひとこと言って去って行く。その後ピアニストも演奏を終えて、出て行く。これにて終了。カッコええっす。
というわけで、たいへん結構でございました。来年ビルボードあたりでやってくれないかなぁ。また観に行きたいですな。
Dianne Reeves - You Taught My Heart To Sing ...