野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ソチも悪よのぉ

ソチオリンピックが開幕しましたな。いやもうスゴいですね、わたくしもう毎日テレビの前に釘付けですよ。

なんてな。ウソですよ。ぜんぜん観てない。だいたい今回のオリンピックまで、ソチなんてどこにあるのか知らんかったし。
ソチは、今やみなさまご案内のとおり、ロシアですな。ロシアのクラスノダール地方。これに北コーカサス地が隣接しており、そこにチェチェンがあると。だからチェチェンのゲリラによるテロを警戒しているわけですな。
18世紀から19世紀にかけて、侵攻してきたロシア帝国によってチェチェン人の9割が殺害されたという。
そのチェチェン人には「血の報復の掟」というのがある。男子が生まれた場合、7代前まで遡って、その男系男子の生まれた日と場所、そして死んだ日と場所に加えてその死因を教える。もしその中に、誰かに殺害された者がいれば、その仇に報復しなければならない。すでに仇が死亡している場合には、その仇の男系男子の子孫に報復する。まことに強烈である。絆とも拘束力とも言えるが、とにかくそれだけ民族のバインド力が強いということだ。
以上、マサルちゃんの受け売り(「知の武装」に書いてあった)だけど。まあとにかくそんなわけで、ロシアに対するチェチェン人の恨みみたいなものって、相当に根深いというか、強く刻み込まれているのだなぁ、と遠く離れた極寒の地に思いをはせるわけですよ。