野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Earth, Air, Fire and Water

「天使と悪魔」中巻へ。

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

えらいことになっている。秘密結社イルミナティは、コンクラーベ真っ最中のヴァチカンで、午後8時から1時間おきに、次期教皇の有力候補を一人ずつ殺害すると予告し、実際その通りにしている。そして4人の教皇候補を殺し終わった後、12時ちょうどにヴァチカンのどこかに隠されている反物質のサンプルが対消滅により大爆発を起こすことになっている。教皇候補が殺される場所は知らされていない。が、わかる人にはわかるヒントがある。
そこでロバート・ラングドン教授の登場ですよ。一般人にとってはまず意味不明な手がかりをもとに謎解きを行い、教皇候補が殺される場所を特定していく。もちろんすんなりとはいかない。考えうるかぎりのありとあらゆる障害が次から次へと用意されており、ラングドン教授はすっかり満身創痍だ。
このあたりがまことにハリウッド映画向きである。ひょっとして最初から映画化を意識して書いてるんじゃないかと思うぐらいに。
さて、我らがラングドン教授は教皇候補を無事に救うことができるのか。そして、反物質を安全に回収できるのか。乞うご期待。