野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ヴァチカンをふっとばせ

ダ・ヴィンチ・コード」はすごく面白い小説だったと思う。
でも中身はほとんど覚えてない。ルーブル美術館でなんかやるんだよな確か。シオン修道会とヴァチカンがどうのこうの、とか。
で、それ以降のラングドン教授シリーズは読んでなかったのだけど。
シリーズ第2作「天使と悪魔」をとある人が貸してくださったので、今さらながら読んでみた。とりあえず上巻。

天使と悪魔(上) (角川文庫)

天使と悪魔(上) (角川文庫)

ケンブリッジにいる美術史の研究家ラングドン教授がいきなりCERNから呼び出され、ジュネーヴまで拉致られる。実はCERN反物質を作り出すのに成功したと、んなアホな、という話から始まる。その反物質を作った科学者レオナルド・ヴェトラは殺害され、反物質は盗み出される。殺されたヴェトラの胸には"illuminati"の焼印が。この一件には秘密結社イルミナティが絡んでいる。イルミナティ?なんだそりゃ?と思いながらも、まあ結局またそういう話なわけで。ちなみに反物質は正物質(普通の物質ですな)と接触すると核爆発以上の爆発を起こす。CERNの研究室内では特殊な容器に保存されているが、それを持ち出したら、24時間で特殊な容器の電源が切れて反物質が正物質と接触し、対消滅、つまり大爆発が起こる。
なぜだかこの反物質は、コンクラーベ真っ最中のヴァチカンのどこかにあるらしい。どういう成り行きか、ヴェトラの娘(これもまたCERNの科学者)とヴァチカンに乗り込むハメになる。これだけでもうお腹いっぱいな感じだが、仕込みはばっちり。あとは中巻以降で、というわけですな。