あれは確か「踊る大捜査線 THE MOVIE」の中で、どういう話の流れだったかよく覚えていないけど、青島刑事が公安の人間に「あんたら評判悪いよ、暗いって」というシーンがある。
公安というのは徹底した秘密主義で、あまり表に出てくることもなく、その実態はよくわからない。
「血の轍」は、そんな公安と刑事部との、それぞれの大義を守るための暗闘についての物語だ。
- 作者: 相場英雄
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/11/28
- メディア: 文庫
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前半は登人物の相関がうまくつかめず、ちょっとばかし難儀したが、途中からはもう、とにかくスリリングでハード。結構歯ごたえがあるので、一気読みというわけにはいかないが、かなり読み応えありだ。これはぜひドラマでも観たい。
と思ったが、原作を読んだのが遅かったので、残念ながらWOWOWのドラマは終わってしまった。まあ気長に再放送を待つんですな。