ラーメン屋とはちがいまっせ

よくまあ銀行ネタでこれだけあれこれ書けるよな、と思いながら「株価暴落」。

株価暴落 (文春文庫)

業績不振に陥っている巨大チェーンのスーパーマーケットを狙った連続爆破事件と、その会社を支援する銀行のお話。例によって、というかいつもの感じで。ああはいはい、だいたい話の筋は読めますよ、といいながらも一気読みしてしまった。
池井戸潤の小説では、どこからどう見ても怪しそうな奴は、実は犯人ではない。
いや、まあ一般的にそういうもんかもしれませんけどね。それにしてもこの、ちょっと態度の悪い、世をすねたような愛想のない若者、でも以外と根は真面目で、みたいな登場人物、池井戸さんの小説のそこら中に出てくる気がする。
10月から織田裕二主演でドラマ化ってか。昨年から、いったい何本の池井戸作品が映像化されたことか。もうそろそろいいんじゃないかと思うのだけど、これはちょっと観てみようかなと思う。