訳あってわたくしと別行動をすることになったスーツケースが、1日遅れで届いた。
朝のうちに、KLMから電話があった。荷物の延着によりご迷惑をおかけして申し訳ございません、荷物が関空に届き、配送の手配をさせていただきました、と。どうしたKLM、ずいぶん殊勝じゃないか。3年前とえらい違いだ。
電話口の担当者がさらに言うには、数カ所が激しく損傷しているため、代替品をご用意させていただきたく、カタログを同梱いたします、とのこと。いや実はもとからけっこうボコボコなんですけどね、と思いながらも、夜になって宅配便で送られてきたスーツケースを見て、少しばかり驚いた。うん、もとからボコボコだったけど、こりゃ確かにヒドい。かなり本気でぶっ壊してやろう、という意志を持ってやらないと、なかなかここまではできないんじゃなかろうか。
この写真を見て、某女王陛下が「捨ててあったのを拾ってきたみたい」とコメントした。相変わらずヒドいことを仰る。だがそう言われてみると、まったくその通りだ。何も知らずに見たら粗ゴミだ。
少しばかり稼働率は高めかもしれない(なんだかんだで海外に14回渡航した)が、たった4年弱でここまで劣化するものだろうか。出張先がヨーロッパが多いというのが関係しているのだろうか。どうもヨーロッパ系の航空会社はスーツケースの扱いが手荒い気がする。フランスあたりへ行くと、お前それ買ってから一度も洗車してへんやろ、というクルマとか、縦列駐車のために、前後のクルマに軽くぶつけて、スペースをつくる、てな光景を見かけたりすることを考えると、さもありなん、ということではあるのだが。
とにかく、このスーツケースで4年間に3回ロストバゲッジをくらったことになる。ひょっとすると何かの呪いなのかもしれない。どうもゲンが悪いしそろそろ新しいのに替えた方が良さそうだ。ここはひとつ、KLMのオファーに乗って。
この際だから、いちばんサイズのでかいやつを選んでおこう。