有名なのだけども観たことのない映画。というのは、それはもうたくさんある。「極道の妻たち」もそのひとつだ。
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- 発売日: 2013/06/01
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1986年。また味のあるセリフがいっぱいだ。「おお、ハクいスケやな!」には悶絶した。
公開当時から関西人には極めて評判の悪かったあの関西弁。方言指導に手ぇ抜いてるんちゃうかとしか思えないのだが(そもそもどこの言葉という設定なんだろう?)、まあ百歩譲ってそこは目をつぶる(つぶれない人は多いと思うが)としても、出演者の多くが、しゃべる時にとにかくやたらドスをきかせようとして、不自然なことこの上ない。杉田(世良公則)に至っては、ドスをきかせすぎて何を言っているのかさっぱりわからない。終盤の、環(岩下志麻)と真琴(かたせ梨乃)の乱闘シーンも面白い。環はんタバコ吸いすぎで息が上がってはりますなぁ。いやそんなことより、かたせ梨乃。当時29歳て!?なんぼなんでも老けすぎちゃうんか…
まあとにかく全体にこの調子で、声を出して笑ったシーンがたくさんある。極道コントのコンピレーション、というところか。
これ、いずれ原作も読んでみたいのだけど、もともとの話としてはなかなかよく出来てるんじゃないかという気がするのよな。映画化に際して、なにも無理やり関西弁でやらなくてもよかったんじゃないかと思う。むかしからヤクザ映画はいっぱいあったんだから、その資産は活かしながらも、視点だけを極道本人じゃなくてその妻に変える、ていうアプローチにすれば、もっと違ったテイストの、シリアスな作品になったんじゃないのかな。
あ、これコメディじゃなくてシリアスなドラマだったのか。ごめんごめん。