今週は大メシを食らったし脂肪を燃やさねば、と思いながらも、外は天気が優れず、結局は終日家でダラダラと過ごした。
何をしていたかというと、写真の整理だ。またか、と言われるかもしれない。いや自分でもそう思う。しかしながらこれが結構やっかいな問題なのだ。YosemiteよりMac OS Xの標準アプリとなった「写真」(Photos.app)における「マイフォトストリーム」の挙動がどうにも不可解、というか理解はできるのだけどもそれ何とかなりませんか、具体的にはiOSデバイスから取り込んだ写真をまたフォトストリームに上げるのやめてもらえませんかね、iPhoneで撮った写真がダブるんですけど、という問題だ。それが嫌ならフォトストリームをオフにしてしまえば良いのだが、そうすると今度はiOSデバイスからフォトストリームに上がった写真にはアクセスできず、iOSデバイスをUSBで接続して取り込みを行わなければならなくなる。それが嫌ならiCloudフォトライブラリーを使え、ということ(Appleはこちらに誘導しようとしているのだとわたくしは邪推している)なのだろうけど、フリーで使える5GBのストレージに、わたくしの20GB弱の写真データは入らない。もちろん有料オプション(月額数百円レベルだ)にてより大きいストレージを購入すれば良いのかもしれないが、何となくそれも業腹だ。おまけに実はもうひとつマイナーな問題があって、はてなブログ(というかfotolife)に写真をアップしようとする際、以前はiPhotoのライブラリから選択できたのに、Photosになってからそれができなくなって、いったんPhotosからアップしたい写真を選んでデスクトップあたりにコピーしなけれなばならない。これがまた地味に不便。というかフォトストリームの挙動じたいがどうも怪しく、写真が流れるタイミングとか確実性みたいなものにいまひとつ信用をおけない、というのもある。だいたいがフォトライブラリーを巨大な一個のファイルとして管理するやり方(写真データをPhotosのライブラリーに取り込むと、個別のファイルとしては見えなくなってしまう)がどうも気持ち悪い。
さてどうしたものか、と考えた結果、多くの人がやっているように、Flickrを使うことにした。フリーで使えるFlickrの1TBのストレージを、デバイス間でお手軽に写真データを共有するとともに、永続的に保管するための場所とするわけだ。
で、Flickrのアカウント(=米国Yahooのアカウント)を作り、試しにPhotosに入っている写真の一部をアップロードしてみた。
なるほどこういう感じか。iOSやOS Xの「共有」メニューではFlickrがサポートされているので、アカウント情報を設定しておけば、簡単にFlickrへのアップロードができる。けど、公開範囲の設定がデフォルトで「パブリック」てのはやめてもらえませんかね。せめて設定できるようにしてほしいなあ。
簡単な動作確認を行った後、今度はiPhoneにFlickrアプリを入れた。どういうわけか日本のApp StoreではFlickrアプリは入手できないので、ストアを米国に切り替え、住所その他の情報を米国のものに設定した。通常はここでひと工夫が必要なようだが、現にいま米国在住なので、特にややこしい小細工は必要ない。
晴れてFlickrアプリをダウンロードしたら、今度は自動アップロードの設定を行った。これがうまく動作してくれれば、ずいぶん便利になるはずだ。で、期待していた動作としては、iPhoneのカメラロールにある数枚の写真のみをアップロードし、さらに撮影した写真を自動でアップロード、だった。試しに一枚撮ってみたら、確かにそれが自動でアップロードされた。
ところが、どういうわけかそれ以外にも600枚超の写真をアップロードしようとしている。何じゃそら?と思ったが、まあとりあえず様子をみることにした。
Flickrに上げられた写真データを見るに、どうもカメラロールではなく、iPhoneのフォトライブラリーで「アルバム」に入っているものがアップされたようだ。自分で作ったアルバムは無いのだが、実はこの「アルバム」には、誰かをタグ付けした写真が自動的に入る「人々」、さらに「セルフィー」、「スクリーンショット」、「バースト」、「パノラマ」が含まれる。つまりこれらの写真が合計で600枚ほどあり、「アルバム」の写真として自動アップロードされたわけだ。Photosのタグ付け機能が意外と出来が良いと思ったら時々スカタンだったりするので、面白がってあれこれタグ付けしたのが仇になった。何が起こったかを把握できたので、あとはちまちまとMacのフォトライブラリーから残りの写真をアップロードするわけだ。前述の通りPhotosからは共有メニューにより簡単にFlickrにアップロードができる。しかし、どうやら一回にアップロードできるのは100枚程度のようだ。仕様として正確な上限の数字がいかほどかはわからないが、とにかく100枚以上を選択して共有メニューを出すと、そこにFlickrが表示されなくなる。また、100枚まで行かなくても、60枚か70枚ぐらいだとアップロードが失敗する(というか終了しない)ようなので、上限を50枚ぐらいにしておいた方が無難なようだ。
という感じで、すでに上がっている600枚との重複を確認しながら、残り8000枚の写真をMacのフォトライブラリーからFlickrにアップロードしていたら、文字通り日が暮れてしまった、とまあそんなわけですよ。やれやれ。