以前に読んだクドカンのエッセイ「いまなんつった?」で、「キレのいい罵詈雑言」が満載であるとして紹介されていた映画「トロピックサンダー」がずっと気になっていた。うまい具合にAmazonプライムのビデオにも入っているのでちょいと観てみた。
トロピック・サンダー/史上最低の作戦 ディレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: DVD
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B級バカ映画だと思って観ていたらこれがあーた、面白いのなんのって。いやもちろんテイストはどこまでもB級、かつ下品極まりない。タランティーノもびっくりってぐらいにfour-letter wordsまみれだ。クドカンの評する通り、実にキレのいい(?)罵詈雑言がてんこ盛り。かなりスプラッタなのだけど、安っぽく作っているおかげでリアリティがなく、さほどグロテスクではない。そして、ハリウッドの裏事情であるとか、いろんな映画のパロディも散りばめられている。映画に詳しい人なら、さらに楽しめるんじゃないかと思うが、わたくしの場合そこまでではないのが残念。
で、オナラぷーが売りものの安コメディアン役でジャック・ブラックが出てるってのがまたポイント高いし、何と言ってもトム・クルーズ。ハゲヅラにメタボの特殊メイクで、一体誰なんだかわかりゃしない。そして、なんともエゲツないキャラの上に「お前のナニをちぎってケツに突っ込むぞ」だの「今後はお前をケツの穴まで監視する。俺の手がお前のケツの中にあると思っておけ」だの、よくもまあこんだけ、というぐらいに下品なセリフを撒き散らし、最後のシーンではなんだか妙なダンスを踊ってみたり、いやもう最高ですよ。