だいぶ前にKindleにダウンロードしていた「ぼくんち」を、先日やっと読みまして。
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: Kindle版
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ずいぶん昔(って20年くらい?)のマンガだ。サイバラ氏といえば「毎日かあさん」あたりが有名だが、個人的にはこれが最高傑作であると思っている。って、ほかの作品ほとんど読まずにエラそーに言ってます、すんません。まーでもとにかく、初めて読んだときからずっと好きなのですよ。
Amazonでは「恵まれない人たちの心温まる家族の絆を、独特の軽妙なタッチで描く、西原理恵子の初期代表作」などと紹介されていて、なんだよそれ、とちょっとげんなりする。
海辺のすすけた田舎町に住む、ロクでもない人たちのクソみたいな話だ。貧困とクスリとバクチと売春とアル中とDVと、とにかく世の人々が眉を顰めるものを全部ぶち込んでつくだ煮にし、不条理で味付けしたような。そんな無茶な話無いやろと言いたくなるあたりに、何だか逆にものすごいリアリティを感じる。ほんと、登場人物全員、一人残らずろくでなしで、それがまた何とも魅力的で、愛おしくてたまらない。
いやしかし、これを実写の映画にしてたとは知らんかった。無茶なことするもんやな…