ずいぶん前からハードディスクに録画されていて、さっさと観ないと消えてしまうぜ、てんで『天才スピヴェット』を観たわけだ。
- 出版社/メーカー: ギャガ
- 発売日: 2016/04/28
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父親の名を騙って発表した論文が賞をもらったので、モンタナの片田舎からワシントンDCへ、あれこれ悪知恵を働かせながらたどり着くまでの大冒険、てな話でこれがなかなか楽しい。
楽しい話なのだけど、T.S.スピヴェット君は弟のレイトンを銃の暴発事故で亡くしている。その件に関するスピヴェット君の屈託と欠落感というのが、このお話にある種の影を落とし、また味わい深いものにしているという気がする。
なんとなく、あまり触れないようにしていたレイトンの死に対して、スピヴェット君が正面から向き合うことによる鎮魂と、家族の再生、とまあ言ってみればそんな感じか。
普通のハリウッド映画とはまた一味違った、独特の雰囲気がありますですね。原作もあるようでこちらも気になるところ。いずれ読んでみなければ。