先日読んだ『物理現象のフーリエ解析』、あのちくま学芸文庫にはランダウ=リフシッツの『量子力学』もあるらしい。すげえな、と思いつつあれこれ調べてみると、なんと、Caltechが”The Feynman Lectures On Physics”(『ファインマン物理学』な)をオンラインで公開している、という衝撃の事実にたどりついた。
The Feynman Lectures on Physics
いやまあ、だからといってそれを読みふけるというわけではないのだけど…
大学生の時に『ファインマン物理学<2>光・熱・波動』だけを読んで、おお何だかすげえなコレ、と思い、それまでどうしても理解できなかった熱力学が、直感的に少しわかったような気がしたものだ。本当は全巻を大学1、2年ぐらいで読んでしまうべきものらしいが、わたくしの場合は4年生の時に前記の2巻(ちなみに日本語版『ファインマン物理学』の第2巻は原書ではVolume Iの後半、かな?)を何とか読んだぐらいのもので。後に、もうちょっとちゃんと読んでみようということで<1>力学、<4>電磁波と物性、<5>量子力学、も買ったものの、ちょこっと手をつけただけで何十年も放ったらかしだ。<3>電磁気学に至っては購入すらしていない。やれやれ。
あ、そうそう、ランダウ=リフシッツは有名だが、量子力学の教科書としてはシッフも有名だ。わたくしはシッフを使っていた。
化学科だったのにわざわざ物理学科の授業を受けに行ってたんだぜ。化学科だけでは卒業に必要な単位が足りなかったからだけど。シッフの『量子力学』はたぶんいまだに上下巻ともウチの本棚に入っている。下巻は何が書いてあるのかまったく理解できなかったというおぼろげな記憶がある。そしてこのシッフもまた、全巻をPDFでダウンロードできるようになっている。
なんだかもうわたくしはたまげて腰が抜けそうだ。どえらい時代になったものだ。