ちくま学芸文庫に『物理現象のフーリエ解析』なんていう本があるのを見つけた。うわ、そんなもん文庫にするのか、と興味を覚えて、つい手を出してしまった。
- 作者: 小出昭一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/02/07
- メディア: 文庫
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いや、いかにも昔なら理解できたよう書き方をしてしまったが、そもそも現役の大学生の時にこれを読んでも、やっぱり理解できなかったんじゃなかろうか。ラプラシアンとかdivとかgradを見て懐かしく感じると同時に、電磁気学の単位を落としたのを思い出したぞ。
『量子論への応用』の章では旧友ハミルトニアンに再会した。ハミルトニアンの前にそもそもハミルトン関数というのがあったのだな。そんなことも知らずに、そしてマクスウェルの電磁方程式もロクに理解しないままに、やれ波動関数だ固有ベクトルだなんてやっていたわけだ。物理学の基礎の、本質的な部分もわからずに量子力学や分光学のメソッドを弄し、小賢しいことをあれこれ述べたてていたのだと思うと、どうにも恥ずかしい。
まーアレだ、おっちゃんもたまにはこういう刺激を加えた方が良いよね。
それにしてもグリーン関数って何なんだこれ。