2018-06-29 やはりルーブルを観るは一週間かかるわけですね 読書 原田マハの小説はけっこう読んでいるけども、エッセイは初めてだ。フーテンのマハ (集英社文庫 は 44-3)作者: 原田マハ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/05/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る『フーテンのマハ』というタイトルはもちろん、「フーテンの寅さん」から取っていて、マハさんしょっちょうどこかに旅をしているらしい。旅とアートは原田マハ作品においては重要なテーマであって、それらに関連した作品を構成する要素の元ネタらしきものがこのエッセイのそこかしこに散りばめられており、ああなるほどと思う。小説とはずいぶんと違った文体で、その語り口は時として過剰なまでにコロキアルでやや上滑り感がなくもないが、まあ気楽に読めて良いんじゃないでしょか。 それにしてもフーテンってのは瘋癲のことで、寅さんみたいに定職を持たずにぶらぶらしている人のことをそう呼ぶんだけども、本来の意味は精神疾患ですよ。いいんですかマハさん。